もうコンパはいいです。

ここで私、何やってるんだろう？
昨夜、淀屋橋の地下道で思った。

昨夜は再びコンパだった。
みんな知ってるKG先輩に頼んだやつだ。
あっきーは門限もあって早々と帰っていった。
それで、良かったと思う。
あっきーはあれ以上いたらキレてただろうと今思う。
それとも嫌な顔を気にせずできるあっきーがいたほうが。
助かったのかもしれない。
「もう終電がやばいから」と店を出たものの。
もうかなりの時間になっていた。
私はコンパで1番ハイテンション役を引き受けていた人に気に入られた。
駅まで手をつないで歩くことになった。
まきこも見るとそうなっていた。
そこだろうか？
そこで「好きでもない人と手をつなぐのはおかしいと思います」
とはねつけてよかったのか？
ちぃとKG先輩がなかなかついてこなかった。
男性陣は「男と女のことだし・・・」と放っておこうとした。
私とまきこは電話をかけまくった。
あってはならないことだ。
KG先輩が油断ならない人だということも。
ちぃが飲んだら思考できなくなるタイプだということも。
私にはわかっていたからだ。
結局合流できたが。
それを待っていたことで、終電はますます危うくなった。
「淀屋までなら歩けるで」
と私と手をつないでいた人は言って。
みんなを先導する形で歩き始めたものの。
みんなついて来なくて、私たちだけはぐれる形になった。
そこで何回も「家にこないか」と言われた。
「なんであかんの？信用できひん？」
何を信用しろと言うのだろう。
彼は普通の人には打ち明けられないことを打ち明けてきた。
それは私と今後も会っていきたいからということだった。
その誠意は伝わった。
だから私もきちんと「家には行けない理由」を伝えたつもりだ。
淀屋橋までいくと終電はすでになかった。
そこでまきこ達から電話があった。
彼らも結局、港区の人の家に行くことになったようで。
私はちぃとまきこを放って実家に帰るわけには行かないと思った。
それでそっちに合流することになった。
私と手をつないだ人はそれは気にいらなかったようだった。
「2人でいたい」と何回も言われた。
途中の地下街で抱きしめにかかってきた。
「キスしたい」と言われ強引にされそうにもなった。
それは無理だと何回も言った。
そんなこんなで、中央線も終電が終わってたりで。
タクシーで港区まで行って。
手をつないだ人をなだめなだめ必死でみんなに合流した。
何時間かみんなで話して。
みんなでというか、手をつないだ人が1人で話してたのだけど。
そこでその人は教育論を熱く語ったり。
ちぃがこの後車で送ってもらおうとしているのを知って。
親への服従は辞めろと説教したりしていた。
そうかと思うとみんなの前で
「うめちゃんの隣に座りたい」と宣言して隣にきたりもした。
そしてちぃはKG先輩に送ってもらうと3時頃に帰ることになった。
（このときやっぱり合流してよかったと思った。まきこは置いていかれる運命だったようだ・・・）
手をつないだ人はそれに乗って自宅に帰ろうとしており。
そこに私を連れて行きたいようでそんな話をしてきた。
私はまきこと行動をともにする、ここにいると言ったが。
どうも通じていなかった。
2人席をはずして話すはめになった。
「なんで来てくれへんの？」
「抱きしめられたときに、この人ならって思ってなかったん？」とつめよられた。
あなたが抱きついてきたんじゃーないですか（泣）
そんな感じでかなり険悪な雰囲気で帰っていかれた。
（その後彼らの車はチンピラさんとカーチェイスを繰り広げたらしい（爆））
そして4時頃、その人から電話。
「なんで来てくれなかったのか聞きたい」
私は行きたくないと思ったから行かなかったまでだ。
と伝えた。
その後も眠っている間にまた電話がかかってきていた。

私もまきこも疲れていた。
まきこはサンクスに買出しに行ったときにKG先輩に手をつながれ。
何回も「このままどっかいこうか？」と言われたらしい。
ぐったりしながら朝、帰った。

手をつないだ人が打ち明けてきた話は。
かなり重たい話だった。
彼は何度も「1人でいると寂しくて」と言った。
港区の家で。
私が何の仕事をする人なのか知ったときも。
何か思い当たる節があるようで。
「助けてくれ。今は言えへんけど。」とささやいてきた。

でもそれは無理なのだ。
その人とこんな形で出会い。
こんな形で求められても。
私はその人と向き合えない。

心の問題は、思い遣りと混同されていることもあると思う。
しかし考えてみてください。
それはこういうことです。
飲み会で知り合った相手が歯医者だったから。
「今俺虫歯やねん。今度おまえの家に行くし、虫歯抜いてや」
と同じことですよ。

だいたい「お願い」と言われてキスを許したとして。
それであなたは嬉しいのですか？
それであなたは満足なのですか？
キスは頼んでするものではないでしょう？

ともかく。
疲れ果てたのは。
そんな場面に身を置いている自分自身。
私、何、やってるんだろう。
私が一緒にいたい人は、他にいるのに。

お土産は、いつ、渡してくれるんだろう。
「またお土産持っていくわー」と言われて。
待っていたけれど来なかった人がいた。
待っていたらいいんだと思っていたら。
気づいたらいなくなってた人がいた。
そんなこととかぶらせないで。
そんなことを思い出させないで。