無題

ふとした拍子に襲われる。
とてつもない無力感。

私は何ができたのだろう？

私は何をできるのだろう？

まだ見つからない。

私は。
自分の時間を捧げることもできなくて。
心からの笑顔を向けることもできなくて。
気の利いた一言も言えなくて。

ただ。
その気まぐれに付き合うことしか。
思い浮かばなくて。

自分の中に。
たくさんの自分がいて。
たくさんの気持ちがあって。
あっちもこっちも。
捨てられなくて。
見極められなくて。
動かないでいても。
足元は崩れていく。

癖というのは。
自分で気づいても。
治せることとは違う。

昔からずっと思ってた。
どうしてこんなことになったの？
どうして？どうして？
私は何も悪くないのに。
私は何もしてないのに。
なのにどうして？
どうして私だけ？
誰か助けてよ。
私をここから救い出してよ。
私は悪くない。
悪いのはあいつだ。
悪いのはみんなだ。
なんで誰も気づいてくれないの？
なんでみんな助けてくれないの？
なんで私を愛してくれないの？
なんで私を選んでくれなかったの？
なんで私を手放したの？
なんで私を捨てたの？
なんで？
なんで？
なんで？

その考えが偏ったものだと。
気づいても。
癖は簡単には抜けない。
なんで？
なんで？
なんで？
思いどおりにならないこと。
わけのわからないこと。
どうしようもないこと。
なんで？
なんで？
なんで？
それが責任転嫁だと知っても。
そこに悪循環が潜んでいると知っても。
そこに人一倍攻撃性を含んでいると知っても。
そう簡単には治らない。

わかってる。
わかってない。
どっち？

いつまでここにいるんだろう。

もう。
いやだ。

＊＊＊＊＊＊＊
気をとりなおして。

別に今日。
何かがあったというわけではないのです。
むしろ何もない穏やかな日でした。
それでも。
突然やってくるのです。
突然やってきて。
重くのしかかり。
私をさらっていくのです。

こんなにも自分をわかっているのに。
こんなにも自分がわからないのは。
たくさんの自分がいるからなのです。