無題

2002年8月24日
書かなければならないことがあった。

ふわふわした、不思議な気分と。
何かわからない重いものが混在したような。

また。だ。

Kと2人で過ごすことは。
今までの5年間で十数回あっただろう。
お互いのずるさや甘えを知り。
それゆえに甘えられる存在であった。

今までの夜と何の違いがあっただろう。
ささいなことしか違わない。
お酒は入ってなかったとか。
寝る位置が違うとか。
それ以外に見当たらない。
いつものように一緒に寝た。

それでも。
今までと違うことが起こる。
何故?
理由などないのだろう。
意味などないのだろう。
そう。
そうなんだ。

3回、止めた。
これこそ自己満足で言い訳の極みだが。
私にしてはがんばった方だと思う。
4回目に負けた。
いっか、と思ったのだ。
私も進みたかったんだろう。
そして、ここで止めてももう同じことだと思った。
Kの中で芽生えた時点で、後は同じだと思った。

胸を触られ、キスをした。
キスは私からした。
してくれなかったから。
見事に触るだけだった。
こいつわかりやすい奴やなあと思った。
触られるだけで終わったら悲しいなあと思った。
後でより虚しくなるなあと。
1回、キスをした。
2回、キスをしてくれた。
今まで何度もする機会があったけどしなかったキス。

その後Kはがーがーといびきをかいて寝ていた。
私はぼんやりと考えていた。
起こったレベルは、あの人と全く同じだ。
それでも。
こんなに違うのか。
あの人は涙目で謝り帰って行った。
私はその後どうしようもなく泣いた。
この人は満足したかのように寝ている。
私はその横でぼんやりと考えている。
Kとはこの先も大丈夫だろうと思った。
私も、Kも、誰も傷ついていないから。

この違いはなんだろうと。
考えていた。
私はあの時、あの人との未来を期待していたのだ。
何かのきっかけで、と淡く思っていたのだ。
だからこんなにつらかったのだと。
今の私はKに何も望んでいないからだ。
だから漠然とした虚しさだけで。
なんとか耐えられるものなのだ。

朝になって、私だけ雰囲気をひきずるのはいややから。
あんまりくっついたりせんとこうって思った。
そしたら、本当に何もなかったのようだった。
夢だったんじゃないかと思うくらいだった。
普通。だった。

朝、Kに電話がかかってきた。
あの人からだった。
電話から漏れる声が私にも聞こえた。
ちょっとだけ高い、あの声だった。
切った後、私の横に寝ながらKが。
「あいつからや。9時に来いやって。」
と言ってた。
私は返事をしなかった。
ただ、ぼんやりとしていた。

Kは本当に普通そうだった。
何も気にしていないようだった。
さすがやなあ、と思った(何が?やけど)。
だから私も普通にできた。
Kの態度によって、助かってんのかなあ、とも思った。

あの時。
あの人は、すごく後悔と自責感でいっぱいの顔で。
これ以上ないってくらいつらそうに私に言った。
「ごめん。」と。

もしかしたら。
あの瞬間に。
私は彼に惚れたのかもしれない。
傷つき傷つけたと真に感じる純粋さと。
それをきっぱりと口に出して謝罪する姿勢に。
私を謝罪する対象に見ていたまなざしに。
だとしたら。
私は本当に馬鹿だ。
何もかもが壊れた、あの瞬間に。
もう二度と交われないあの人に惚れるなんて。

Kは夜のことについて一言も触れず。
その時も一言も交わさなかったが。
帰って行った。
Kは、私とそれでも成立すると思っているからだろう。
実際、そうなのだ。
次Kに会っても、私はきっと普通に接するだろう。

今まで何も起こらなかったことの方が。
不思議なことだったのかもしれない。
もっと早く。
こうなっていてもおかしくなかったと今思う。
こうなる確率が0%だということはありえなくて。
ただ、今までは10%くらいかなと思ってたのが。
実は90%だったのかもしれないな、と。
今までの十数回が、10%のほうだったのかも、と。
認識を改めた、その程度のこと。
だろうか。

やはり。
私はこうなることを望んでいるんだろう、と。
思う。
認めるしかないことだと思う。
問題は。
今のままでは。
ずっと続く。
ずっと繰り返す。
またするだろう、同じようなことを。

人生やり直すなら、やっぱ大学入学するとこかなあと思ったりした。
だって、大学入ってたら、必ずキーパーに会ってるし。
あのキーパーに会ったなら、必ずクラブに入るだろうから。
それともキーパーに対してのあり方を変えるべきだったか。
いや、やはり私は周りに頼りながら色々なことをしただろう。

結論が出た。
きっと。
どこに行ったって、私は同じことになっただろう。
違うサークルに入ったって。
バイト生活をしてたって。
違う大学に入ってたって。
きっと同じようなことになっただろう。
私の中に、存在するのだろう。
環境が要因ではない。
私自身の問題なのだ。

このままでいいのか。
なんとかしたいのか。
なんとかしたいのなら。
何をどう気をつけたらいいか。
何にすり替えて昇華するか。

自分で決めなくてはならない。

少し上向きになったと思ったら。
また自爆だ。


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