必死の歩みでたどりついたのがここなの？

昨日、数少ない親友の一人からメールがきた。
「話したいことある。何時なら電話していい？」
彼女が電話をかけるというのは何かあったに違いない。
めったに電話しない子だから。
夜、こっちからかけなおした。

予想外のことを言われた。

「彼氏ができました」

本当に予想外だった。
でも電話に出たとき、すぐに感じた。
声でわかったんだ。
あ、って。

私はなんて心の狭い人間なんだろう。
嬉しさよりもショックが勝った。
「うらやましい」ではなく。
「とられた」気分だった。
私は彼女が大好きだ。
世の中でも、彼女のことを嫌いな人はほとんどいない。
周りを笑顔にする。
そんな子だ。
今まで何度彼女の存在に助けられたか。

ずっと苦しんできた彼女。
やっとめぐってきた幸せ。
なのに、心から祝福できなかった。

何を、何を、目標として。
ここまで、こだわっているんだろう。
何を、目的として。
ここまで、眼をこらしているんだろう。
得たものは何？
得る見込みのものは何？

それはこの心の狭さと引き換えるに匹敵するの？
それはこの心の狭さをはねのけるの？


　　迷ってたの

　　賭けるか引くか

　　苦手なゲームよ

　　迷ってたの

　　散るか散るまいか

　　咲いてもないのに

　　愛が世界をむしばんでる

　　だからみんなせつないのね

　　考えて考えて空になる私を助けて

　　迷ってたの
　
　　泣くか泣くまいか

　　楽なのはどっち？

　　毎日こうしてる気がする

　　忘却がきっと怖いんだわ

　　考えず考えず生きるのはとても難しい


もう、いいのかな。
こだわる気持ち、捨てたほうが。
でも、出口忘れちゃったな。