珍しいこと2つ。

2002年4月4日
昨日の夕方、Aから電話があった。
OB会報にミスがあって、全部封を開けてつめなおしていると。
もし時間があったら、手伝って欲しい、と。

なんとも虫のいいお願いだ。

用事が終わって、駆けつける。
話したことのない後輩に混じって、仕事をする。
先生の名前が間違っていたらしい。

3時間弱やっていた。
それからご飯に行った。
Aは気を使って「俺らだけでいくか?」と聞いてくれた。
でも、私は「一緒でいい」と言った。

なじんでいない人とは、ほとんど話さない。
そんなうちのクラブの特色は、今も変わらない。
男7人、女1人。
それでも、話してきてくれる子と話したり。
みんなの話を聞くのは楽しかった。


そんな中、Aに電話がかかってきた。
話している様子を見て、すぐにわかった。
「あの人」だと。
そしてそれは間違いではなかった。
金曜にこっちに帰ってくると。
今、職場の人とご飯を食べていると。
Aはそれを茶化して「女と飯くってる」と言ってた。
私は少し動揺した。

後輩の1人が言った。
「Tさん、ほんまええ人やわー」と。
私は「そうなんやー」と相槌した。
Aが後輩に向かって「お前、Tのことほんま好きやなー」と言った。
後輩は、「ほんま俺、大好きなんすよー」
とうれしそうに言っていた。
それを見て、私もうれしくなった。

あの人が、女の人とご飯を食べていても。
不思議なことではないし。
当然起こることでもあるし。
それが彼女になっても。
おかしなことではない。

夜に、昔彼から電話があった。
相変わらず、よくわからないテンポで話していた。
いつのまにか、私の恋愛についての話になった。
色々な話の中で。
私はこんなことを言った。
「その時は、すごくその人が好きで、その人以外
ありえへんとか、思ったりしている。
その時の感情は本物だった。でも、結局気持ちは移って、
今は振り返りの材料となる。
だから、きっと私も、これから別の人に気持ちが移って、
つきあったりするんだろう。
本当はずっと、このことを引きずっていたい。
そうすれば、私の人生の中でより重みのある、価値のあるものになるだろう。
でも、そうはならない。
それを考えると、今の感情すら虚しくなる」のだと。

彼は、そんな私に「変わったな」と言った。
甘え上手で、それをうまく表に出していた私。
そこが女として好きだった。
今はそれがない。
今、出会っても好きにはならないだろう、と。

一方で、「かしこくなったな」と言われた。
やっと、ここまで来たかと。
今まで、私のことを女の子としては認めていたが。
話せる人間とはみなしていなかった。
けれど、今認めざるをえなくなったと。
その考え方が出来るようになったのかと。

「虚しいで」と彼は言った。
もっとかしこくなれば、もっと虚しくなる。
人を見下してしまうだろうとも言われた。
お前は、これからも、ある意味上手く男性とつきあいながら。
どこかで男を見下しながら生きていくことになるだろうと。
お前は元々傲慢だから、致命的かもしれないと。
男にもてる女としての価値は下がるだろうと。
そして、最後に。
「でも、お前は上手く抱えていけるかもしれんな」
といわれた。

彼は、めったに人を誉めない。
しかも、「知性」については、めったに認めない。
だから、彼からもらった言葉は、かなりの誉め言葉だ。
私は、少しだけうれしくなった。
でも、やっぱりそれすら。
ダイレクトに感じることができない。
どこか虚しくて、どこか捉えどころのない霧のようだ。



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