最低

突然決まった約束。
楽しみにしてた。

最悪の結果となった。

「ずっと友達として見てきたし。」
「いらんことした、ごめん。」
「傷つけたくないし。」
「反省してる。」

彼はこう言ってた。

「私は傷ついてないから。」
「私も友達やと思ってたし。」
「あやまらんといて。」

私は笑ってこういった。

お互いすごく迷ってた。
すごくこわがってた。
どっちが悪いわけじゃない。
お互い様やった。

「傷ついてないから」
大うそやった。
笑って見送った。
この件で、泣くのは、なしにしようとした。
泣いてる自分に酔うのは、もう嫌やった。
でも、無理やった。
酔ってるひまもなく、涙は出てくる。

傷つけられてはいない。
私は自分で自分を傷つけただけ。
ひとりよがりな感情で、大切な友達を無くした。
「友達としてみてきた」という言葉よりも、
自分の行動に傷ついた。

私は何をしたんやろう？
励ますつもりで会ったのに、私のやったことは。
彼を追い詰めることだった。
目の悪い私は彼の顔が見えなかった。
でも、わかった。
彼は、泣いてた。
彼のはっきりとした謝罪は、思いやりでいっぱいやった。
彼は逃げただけかもしれない。
これから起こる危険を避けただけかもしれない。
でも、私は。
言ってくれてよかったと思った。
中途半端な優しさでなく。

私は何をしたんやろう？
どうして？
なんで？
私は人間なの？
これが人間なの？
なんて愚かな。

久しぶりに、死にたくなった。
「生きていれば、いいことがあるよ」
知ってる。
わかってる。
違うの。
私は、自分自身で生きていくことが、嫌になる。

最悪。
最低。

もうこんなこと二度としないって、あの時誓ったよね？
どうして、同じあやまちを繰り返すの？

やっぱりそうだ。
やっぱりそうだ。
「大切にする」
そういって、ぐちゃぐちゃにしてるのは、
いつも私だ。

もういやだ。